マルレーン・ハウスホーファー短編集

最近翻訳文学を熱心に出版しておられる書肆侃々房さんからマルレーン・ハウスホーファーの短編集『人殺しは夕方やってきた』を出版することができました。ハウスホーファーはオーストリアの作家で1970年に亡くなっていますが、代表作の『壁』などが死後あらためて高い評価を受け、後進の作家たちにも大きな影響を与えています。(『壁』は三修社さんから諏訪功さん・森正史さんによる翻訳が出ています。)日本ではまだ知名度が高くないかもしれませんが、すぐれた作家であることを少しでも知っていただければ、と翻訳いたしました。子どもの姿を生き生きと描いたものや、ほろりとする人情話などが多いですが、戦争の話もあります。もともとは書肆侃々房さんで出ていた「たべるのがおそい」という文芸誌に一部を載せていただいたのがきっかけです。雑誌のときにも装画を描いて下さった宮島亜紀さんが、今回もすばらしい装丁・装画をしてくださいました。お手にとっていただければ幸いです。
  • 松永美穂
  • 2024/04/24 (Wed) 10:27:37

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