ドイツの翻訳者の家
ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州にある翻訳者施設について、小さな本を書きました。青土社から発売の『世界中の翻訳者に愛される場所』です。オランダ国境に近いシュトラーレンにあるこの施設、わたしは3回滞在したのですが、いろいろな国の翻訳者と出会うことができ、すばらしい交流ができたと思っています。もうすぐ設立から50周年を迎えるこの施設の存在をたくさんの人に知ってもらいたいですし、日本にも類似の施設ができるといいな、と思っています。明日は三鷹の「ユニテ」さんでロシア文学者の奈倉友里さんと対談しますが、この本と、奈倉さんがお書きになった『文化の脱走者』がテーマです。オンライン配信もありますので、ご興味のある方に覗いていただけると嬉しいです♪
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Re: ドイツの翻訳者の家
今回の対談、たいへん興味深く拝見しました。ありがとうございます。翻訳者が集まって暮らせるドイツ・シュトラーレンの「翻訳者の家」で知り合った諸外国の翻訳者との交流の様子やロシアのゴーリキー文学大学でのハードな勉学、そして何より作家と作品、翻訳者と読者との関係性についての種々のエピソードなど、どれも思わず見入りました。翻訳者の皆さんが今後この施設に滞在されるよう願っています。そして翻訳は、入り込むと忘我の楽しい世界に浸れることもあって、まさに翻訳者冥利に尽きる感じでしょう。また現代作家とその作品について話をすると確かに色々な発見がありますね。昔の作家だと直接尋ねられない分、逆に自由に解釈できるメリットもあります。翻訳にご関心のある方々にはぜひご一読をお勧めします。またこうした催しはぜひ今後とも続くよう願っています。
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Re: ドイツの翻訳者の家
貴重なご著書と対談のご紹介をどうもありがとうございました。私も数年前に一度だけシュトラーレンにお邪魔したのですが、ご著書を拝読して、この施設の背景や土地柄などもくわしく知ることができ、ぜひまたいつか訪れてみたいと憧れが募りました。また、対談も視聴させていただきました。お二人の翻訳との向き合い方や、日本の翻訳者レジデンス構想など、たいへん興味深く、楽しく拝聴いたしました。
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